敬語の使い方-過剰敬語-
【問題】
敬語の使い方が適切なのはどれでしょう?
<取引先に訪問の約束を取りつける際に>
ア 本日、3時に伺おうかと存じますが、ご都合はいかがでしょうか?
イ 本日、3時にお伺いしようかと存じますが、大丈夫でしょうか?
【解答と解説】
自分の「訪ねる」という行為は、下げて表現するのが適切ですね。よって、「訪ねる」の謙譲語「伺う(うかがう)」を使います。
問題は単に「伺う」でよいのか、それとも「お伺いする」がよいのかですが、これは、結論から言うとどちらでも構いません。
厳密にいうと、「お伺いする」は「伺う」を更に謙譲表現の形「お~する」にあてはめた、いわゆる「過剰敬語」なのですが、もはや一般的に定着していますので、使っても問題ないと思います。
さて、後半の、相手の都合はどうかと尋ねる部分についてです。
「都合」は相手に属するものですので、上げて「ご都合」と表現するのが適切です。「大丈夫でしょうか」は、可能な限り使わないほうがいいですね。相手を疑っているように聞こえますし、なによりも幼稚な印象を与えてしまいます。
以前、ある派遣会社の営業の方から、仕事の紹介の電話を受けて、「今、お話して大丈夫でしょうか?」「残業は月10時間程度となっておりますが、大丈夫でしょうか?」「面接は明日に設定したいのですが、大丈夫でしょうか?」と「大丈夫でしょうか」を連発されて辟易した覚えがあります。
「お時間よろしいでしょうか」「お差支えございませんか」「ご都合はいかがでしょうか」これらをすべて表現できる言葉として「大丈夫でしょうか」は確かに便利な言葉ではありますが、きちんとした社会人であるという印象を相手に与えたいのであれば、封印したほうがいいでしょう。
と言うことで、正解はア「本日、3時に伺おうかと存じますが、ご都合はいかがでしょうか?」でした。
【正解】ア