敬語の使い方-うかがう-
【問題】
ア~エのうち、最も適切な表現はどれでしょう?
<隣家の人が別荘を建てるということを夫から聞いた私が、隣家の人に対して>
ア 別荘を建てると夫からうかがいましたが、どちらに?
イ 別荘をお建てになると夫から聞きましたが、どちらに?
ウ 別荘を建てると夫から聞きましたが、どちらに?
エ 別荘をお建てになると夫からうかがいましたが、どちらに?
【解答と解説】
別荘を「建てる」のは隣家の人の行いです。よほど親しくしていて、敬語を使うとかえって変だとお互いに感じられるような場合以外、尊敬の表現を用いたほうがいいでしょう。
よって、ストレートに「建てる」と言っているアとウは適切ではないということがわかります。「お~なる」という尊敬の表現を使ったイ、エの「お建てになる」が適切です。
さて、問題は、イ「聞きましたが」かエ「うかがいましたが」このどちらが適切かということです。「聞く」のは話し手である私。話の相手は敬意をあらわすべき隣家の人。とするならば、「聞く」の謙譲語である「うかがう」が適切なのでは?
とお感じの方もいらっしゃると思いますが、ここで、文中の「夫から」に着目してください。「夫からうかがう」と言った場合、「私」が「夫」に対して敬意をあらわしていることになってしまいます。
夫は話し手である「私」の身内です。いくら尊敬していても、外部の人と話しているときには「私」と同等に扱うのが適切であるとされています。
よって、「夫からうかがいましたが」は、不適切。「夫から聞きましたが」が適切です。
「夫から」を入れなければ「うかがいましたが」でも構いません。また、「隣家の人が別荘を建てる」という情報を「私」に教えてくれたのが、外部の人であるAさんである場合は「Aさんからうかがいましたが」という表現が適切であるということになります。
ということで正解はイ 別荘をお建てになると夫から聞きましたが、どちらに?でした。
【正解】イ