合いの手は「打つ」か「入れる」か?
【問題】
( )内に入る言葉として正しいのはどちらでしょう?
部長の話に合いの手を( )。
ア 打つ
イ 入れる
【解答と解説】
「合いの手」とは、「相手の話の合間などにはさむ動作や言葉」のことで、「合いの手を入れる」「合いの手が入る」などと用います。「合いの手を打つ」という言い方はありません。
「相手の話に調子を合わせてする応答」という意味を持つ言葉に「相槌(あいづち)」があり、こちらは「相槌を打つ」と用いることから、両者を混同して「合いの手を打つ」という誤用が生まれたと考えられます。
さて、「合いの手を入れる」「相槌を打つ」ともに、相手の話を「うんうん」と聞くという場面で用いられる慣用句ですが、どう違うのでしょうか。
「合いの手」は「歌や踊りの調子に合わせて入れる手拍子」から来た言葉です。他方、「相槌」は、「鍛冶(かじ)の師匠の打つ鎚に合わせて弟子が鎚を入れること」から来た言葉です。
このことから、「合いの手を入れる」が、相手の話を積極的に盛り上げるという意味合いを持つのに対し、「相槌を打つ」は、上の者の発言に対し、消極的にうなずくだけという意味合いを持つと考えられます。
具体例をあげるならば、相手の話に対して、「それでどうしました?」「なるほど、それは困りましたねえ」と言うことが「合いの手を入れる」、「はい」「そうですね」と言うことが「相槌を打つ」といえるでしょうね。
【正解】イ