「肝に命ずる」か「肝に銘ずる」か?
【問題】
( )に入るものとして、正しいのはどちらでしょう?
二度と忘れ物をしないように、強く肝に( )。
ア 命ずる
イ 銘ずる
【解答と解説】
「肝に銘ずる(銘じる)」は「心に深く刻みつけて忘れない」という意味の慣用句で、「社会人の常識と肝に銘ずるべし」
などと用います。「肝に命ずる(命じる)」という表記をよく見かけますが、これは誤用です。
おそらく、「銘ずる」よりも「命ずる」の方が日常生活ではるかに使用頻度が高いので「めいずる」といえば「命ずる」を連想してしまうことと、「肝に命ずる」=「心に言いつける」ということで、「忘れないように努力している」という意味にとれないこともないことから、このような誤用が生じたと思われます(私見です)。
ちなみに「銘ずる」だけでも、「心に刻む」という意味を持っています。「銘」を使った言葉には、「心に刻み込んでいる戒めなどの言葉」という意味を持つ「座右の銘(ざゆうのめい)」があります。
ということで、正解はイ「銘ずる」でした。
【正解】イ