敬語の使い方-知っている、ご存じ、存じ上げる-
【問題】
敬語の使い方が適切なのはどちらでしょう?
ア 社長はこのことをご存じなのでしょうか。
イ 社長はこのことを存じ上げているのでしょうか。
【解答と解説】
社長の「知っている」をどう表現するかというお題です。「存じる」
は「知る」「思う」の謙譲語です。「私はそのことについては存じませんが」「お変わりなくお過ごしのことと存じます」などと用います。
さて、ここで「では、お題の選択肢はどちらも間違いでは?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
そうですね。謙譲語にいくら「お」「ご」をつけたり「~れる」などの尊敬表現の形にあてはめたりしても、駄目だということをいつもお話ししていますよね。
しかし、「存じる」は特別なのです。「存じる」を「ご(お)~だ」という尊敬表現の形にあてはめて「ご存じだ」とすると、「知る」の尊敬語になります。「社長は、事の経緯をすべてご存じだ」などと用います。
では、「存じ上げる」はどうなのかというと、これは「存じる」同様「知る」「思う」の謙譲語なのです。「私はそのことについては存じ上げませんが」「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」などと用います。謙譲語なので社長の「知っている」について用いてはいけません。
ちょっとややこしいですが、「ご存じだ」は尊敬語、「存じ上げる」は謙譲語とご記憶ください^^
ということで、正解はアでした。
【正解】ア