敬語の使い方-聞く、うかがう、感動する-
【問題】
敬語の使い方が最も適切なのはどれでしょう?
<講演会の講師に自分の感動を伝える>
1 昨日は、お話をうかがい、感動させていただきました。
2 昨日は、お話を聞いて、感動しました。
3 昨日は、お話を聞かせていただき、感動いたしました。
【解答と解説】
自分の「聞く」「感動する」を敬語で、どう表現するかの問題です。自分の行為なので謙譲語を使わねばなりませんね。
2は、単に「聞いて」「感動しました」としており、謙譲語を使っていませんので、この段階でアウトです。
さて、適切なのは1と3どちらでしょう。
まず、「聞く」という行為についてみていきましょう。
「聞く」の謙譲語は、「うかがう」「拝聴する」、「聞く」を「お~する」という謙譲表現にあてはめた「お聞きする」です。また、話を聞かせてもらった、というニュアンスを出したいときは、「~せていただく」という謙譲表現の形にあてはめ、「聞かせていただく」とします。
1は「うかがい」、3は「聞かせていただき」と言っていますので、どちらもOKですね。
では、次は「感動する」という行為についてみていきます。
3「感動いたしました」は「感動する」を「~いたす」という謙譲表現の形にあてはめたもので、OKです。
1は「感動させていただきました」は「感動する」を「~せていただく」という形にあてはめたものですが、先ほどの「聞く」と違って、これは適切ではありません。
というのは、「~せていただく」というのは、相手の許可を得て何かをする場合に使う表現だからです。「感動する」ことは、自発的な行為であって、相手の許可を得てすることではありませんよね。
自発的な行為に「~せていただく」を使うと、まわりくどく、また慇懃無礼な印象を与えかねませんので、使いすぎには注意です!
ということで、最も適切なのは、3「昨日は、お話を聞かせていただき、感動いたしました」でした。
【正解】3